03 外資系企業で活躍中!栗本博子さん

グローバルビジネス学科 | 名古屋外国語大学 現代国際学部グローバルビジネス学科|グローバル共生の世界へ

経歴

 グローバルビジネス学科出身で、在学時に交換留学プログラム(TESSⅡ)にてアメリカ・ケンタッキー州に留学。「グローバルな仕事がしたい」を軸に就職活動を行い、日本タタコンサルタンシーサービシズ㈱(三菱商事とインドタタグループの合弁会社)に入社。入社後はシステムエンジニアとして採用される。入社後すぐにインドのバンガロールに駐在し、カスタマーサポート業務に従事する。その後、技術コンサルタントとして日本オラクル㈱(米国系外資企業)に転職し、現在もシステムエンジニアとして活躍中。

 

 外資系企業で活躍する栗本さんの経歴に興味を持った方も多いと思います。まずは、インド系企業とアメリカ系企業での勤務経験をそれぞれお伺いしました。

インド駐在時の経験について

 駐在中はシステム上の不具合を修正するというカスタマーサポートの仕事をしていました。インドでIT産業が発展した要因の一つでもあるのですが、現地では世界中から仕事をアウトソーシングしてもらえるような仕組みが構築されていました。私も駐在時代は担当していたアメリカ圏の時間に合わせて、13:00~22:00で勤務をしていました。日本の感覚だと辛いと思われがちな勤務時間帯ですが、実はそうでもなくて、この勤務時間帯の中に昼休憩、ティーブレイク、夕食休憩となんと計3時間もの休憩時間がありました。

 1年間の駐在で感じたインドビジネスの特徴は、まず何よりも上司の言うことは絶対というトップダウンがはっきりしていたことでした。逆に言うと、他メンバーは直属の上司の言うことしか聞かないので、仕事のやり方には工夫が必要でした。他には、仕事仲間とのコミュニケーション頻度がすごく高いことですね。仕事仲間と家族のようにフレンドリーな人間関係を構築することがビジネスをスムーズに進める重要なキーポイントになると感じることも多かったです。

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アメリカ企業で働く経験について

 現在は日本オラクルという会社でエンジニアとして働いています。最近は毎日在宅ワークですが、出社していた時は社内に犬をよく見かけました。外資系っぽいですよね。勤務時間帯は9:00~18:00で、主に担当しているプロジェクトを進めたり、他にはエンジニアとして新技術の調査も意識して行っています。これまでに感じた米国ビジネスの特徴は、インド駐在時にも感じたことなのですが、教え合いの文化がないことですね。もちろん自分から質問をすれば丁寧に回答をしてもらえますが、相手側から大丈夫?と確認されることはあまりありません。少し冷たいようですが、基本的にはこの考え方を念頭に置いて、かなり積極的なコミュニケーションを取るように意識しています。また、仕事をする上で効率性を非常に重視する方が多いことも特徴ですね。他には社内のボランティア活動やクラブ活動にはかなり力を入れています。わたしもバスケ部に所属して汗を流しています。

これまで2社の外資系企業での経験をお話いただきました。それぞれの文化を受け入れ、理解し、適応していくことが重要になるのだと感じました。

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ここで、栗本さんが考える外資系企業の長所と短所は何だと思いますか?

 私個人の意見になってしまいますが、長所は仕事における柔軟性が高いことが挙げられます。フレックスタイム制、在宅勤務制を採用している企業が多いことや、有休の取得のしやすさもありますね。あとは、やはり国際的な関わり合いが多いです。私は元々学生時代に海外へ旅行に行ったり、異文化に触れることが好きだったので、社会人になっても国際的なつながりを持てることに喜びを感じています。

 逆に短所ですが、日本のように言わなくても察するという考え方は通用しませんので、「○○を教えて下さい!」「私はこうしたいです!」等、自分の意見を常に発信することが求められますね。こういった状況を疲れると感じる方にとっては短所かもしれません。

では最後に学科生やこのHPを見ている高校生に向けてメッセージをお願いします。

 学生は人生における最大のフリーパスを持っています。皆さんもその特権を生かして、気になる企業・人には自分からどんどん連絡して積極的に行動してください。また、私は就職活動をする上で、英語力(TOEIC)だけでなくアカウンティングの授業を通して基本的な会計の知識が身に付いていたことも、全く学んでこなかったIT企業への就職の糸口になったと感じています。皆さんも英語だけでなく、是非、専門性も身につけてください。

最後に、今回の記事は私個人の一意見であり経験談であり、お話した内容は人・会社によって異なります。参考程度に留めていただくようお願いします。この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

 

栗本さん、改めてお忙しい中ありがとうございました!

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