教員紹介(林 慶雲 教授)

2024年2月20日
グローバルビジネス学科 | 名古屋外国語大学 現代国際学部グローバルビジネス学科|グローバル共生の世界へ

学歴・研究テーマ

学歴 (中国)アモイ大学経済学部会計学科 卒業(1982年)
(カナダ)Dalhousie大学大学院経営学研究科 修了(1987年)
名古屋大学大学院博士後期課程経済学研究科 満期退学 (1992年)
学位 経済学学士「アモイ大学」(1982年)、MBA(Dalhousie大学)(1987年)
研究分野 国際会計、管理会計、コーポレートファイナンス
研究テーマ 多国籍企業におけるコーポレート・ファイナンス問題
M&Aに関する財務及び会計上の問題
中国企業経営および財務報告制度に関する研究

自己紹介

出身は中国、出身大学も中国の厦門大学です。大学院は、前期はカナダのDalhousie University(MBA取得)、後期は名古屋大学経済学研究科で会計学を勉強してきました。ゼミでは、名古屋外国語大学のグローバルビジネス学科というプラットホームを強く意識し、企業(多国籍企業)経営をアカウティングやファイナンスの視点から解析・検証することにフォーカスしています。例えば、Why does Apple borrow money? スターバックス社はなぜ、債務超過になったのか、任天堂の外国為替リスク管理、JALとANAの財務政策の比較など、極力、実践的な経営課題を取り上げてグループワークを行います。

私のTOEFL奮闘記

 私が最初にTOEFLを受験したのは、1984年の冬だったかと記憶しています。CIDA(Canadian International Development Agency)奨学金を申請し、カナダの大学へMBA(Master of Business Administration, 経営学修士)留学を目指すためでした。1980年代初期は、中国が改革開放政策を実施し、国全体が重要な転換期に差し掛かっていました。国は市場経済導入に伴う人材育成計画を打ち出し、その中の一つが、一部有力大学において経済経営系の若手教員を選抜し、MBA留学として欧米の大学へ送り出すプロジェクトでした。私は当時、厦門大学経済学部の助手を務めていたので、このプロジェクトに応募することができました。

 

 応募はしたものの、私にとって最大の関門はやはり英語力でした。カナダの多くの大学MBAプログラムが課した英語力の要件は、TOEFL550点以上でした。これは、私にとって大きな壁でした。

(写真は当時の林先生です)

 

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 MBA留学は当時の私にとって最大の目標でした。ハードルは高いと分かっていたが、ここでチャレンジしないと、もう二度とチャンスが来ないのではないかと、自分に言い聞かせました。そこから始まったのは、言葉で言い尽くせないぐらい苦難の道のりでした。大学図書館にあった練習問題や過去問を何回も何回も繰り返して勉強し、カセットテープも音が聞き取れないほど酷使しました。

 「努力は人を裏切らない」という言葉は本当にその通りでした。私は、TOEFL550点 の留学基準をクリアし、カナダ政府による全額支援でMBA留学の目標を達成できました。

 因みに、試験会場は上海外国語大学で、勤務先の厦門から列車に乗って26時間の長い旅でした。受験料は50米ドル、私の当時の月給の4か月分に相当するものでした。旅費も受験料も厦門大学が負担してくれましたので、大変助かりました。母校厦門大学、そしてCIDAにいつも感謝しています。

一言メッセージ

Start it right away いつやるか?今でしょ!