教員紹介(松本 正義 准教授)

2024年2月21日
グローバルビジネス学科 | 名古屋外国語大学 現代国際学部グローバルビジネス学科|グローバル共生の世界へ

学歴・研究テーマ

学歴 名古屋市立大学 経済学研究科 博士前期課程 修了(2008年)
学位 修士(経済学)
研究分野 地域産業の研究、データサイエンス
研究テーマ 尾州地域(愛知県一宮市周辺)の繊維産業集積の企業間取引に関する研究

 

自己紹介

1+1=? 「2」ではなく「∞」にする力を育てる!

社会に出ると、仲間と協力して一人では発揮できない成果を得ることが求められます。私はこれを「ONE TEAM」と呼んでいます!

私のゼミでは4~5名で一チームを創り、自分たちで相談して興味のあるテーマを選び、共同研究を行うことにより「ONE TEAM」を体験します。

この「ONE TEAM」を成功させるためには、チーム内で生じる様々な役割を理解して参加する力が必要とされます。この様々な役割を、ゼミ活動を通して体感することで、社会で活躍できる人材を育てていきます。

私と一緒に成長しましょう!

 

ビジネス成功の鍵は文化への理解―海外プロモーションの経験から

 私は元々銀行に勤務しており、外国営業という日本の企業(銀行にとってお客様)が海外で販売した売上金を回収する業務に携わっていた。この業務にもやり甲斐を感じて働いていたが、海外との取引の仕組みが解ってくると、今度は自らが開発に携わった商品の取引をしてみたいという思いが強くなり新商品開発プロジェクトに積極的に参加した。下の写真はJapanブランド育成事業「世界の便利を布で創るプロジェクト※」にて導電繊維という電気や信号が通る布を開発したチームのメンバーとしてプロモーションに訪れたアメリカ・ミネアポリスでの写真だ。

 このプロジェクトは日本の企業とも順調に取引を重ねていたことから、その取引事例や安全性を示すデータを正確に翻訳することに力を入れて渡米した。しかし予想に反して現地ではほとんど相手にされなかった。 これは開発した商品が悪かったわけではなく、日本においては大手企業との取引経験が重視されるのに対し、海外ではまだどこの企業にも使われていない技術であることに魅力を感じる企業が多いこと。さらに安全性についても、データを示すだけではなく様々なテストを行い、失敗したデータも明示することが信用に繋がるということなど、文化の違いを把握せず、日本の考え方で作った資料を言葉だけ英語にしてしまったことから起きてしまった失敗であった。

 この失敗からビジネスで成功するためには、言葉と同様に文化や習慣の違いを理解することが重要であることを知った。授業ではこのような自らの経験から学んだ、英語+○○をたくさん皆さんに伝えていきたい。

※現在、愛知県の産業といえば自動車産業や航空産業などが挙げられるが、かつては繊維産業であった。古くは愛知県の一宮市が大河ドラマ「光る君へ」で見られるような皇族や貴族が着用する装束の絹織物の生産地として、古文書に記録されており、絹から麻、綿、毛織物とその歴史は1200年を超える。しかし、近年ではアジア諸国の台頭により厳しい状況が続いている。そんな愛知の繊維産業の復活に向けた取り組みとして、電気や信号が通る布や、抗菌物質を織り込んだ匂わない布など、既存の織機を使って世の中に必要とされているものを創り出すことを目指したプロジェクト。

一言メッセージ

ONE TEAM(「楽(がく)」習(しゅう)と「共(きょう)」育(いく)の気持ちで「実(み)」来(らい)をサポート!)